ジョコビッチ(テニス)が鼻づまりを治した方法
テニスプレーヤーのジョコビッチ選手(セルビア人)が「生まれ変わる食事」という本を出されたのですが、その副題が「あなたの人生を激変させる14日間プログラム」と言うので、興味がわき読んでみました(日本では2015年に出版)。
そこでわかったのは意外にもジョコビッチは長年の鼻づまり持ちで、それを1週間以内に食事だけで治したのです。
倒れた原因とは
2011年から現在まで(2015年)、ジョコビッチはテニスの世界で常にトップを維持していますが、2010年頃までは試合の途中で突然の体調不良によって棄権することが度々あったようです。
いったいなぜ、体調不良が起きるのか? 彼自身やスタッフにはわかりませんし、最高の医師たちさえもそれがわかる人はいませんでした。
2010年の全豪オープンでのことです、ジョコビッチは試合中にまた呼吸困難で倒れてしまいました。
たまたま同じセルビア人で栄養学者であるセトジェヴィッチ博士がその試合をテレビで観戦していました。
博士は倒れたジョコビッチを見て、その原因は喘息ではなく、食事であると見抜いたのです。
博士が言うには、体内の消化システムの不均衡が原因で、腸内で毒物が発生して呼吸困難が起こるということでした(わかりにくいですが、要は消化不良ということでしょう)。
6カ月後にジョコビッチは博士のアドバイスを受けることになりました。
ジョコビッチの変化
博士はジョコビッチが試合中に倒れる原因を小麦であると推測しました。
そして、それを確かめるために14日間、小麦を原料にした食べ物を一切とらないように指示しました。
セルビア人のジョコビッチにとって主食はパンですし、パスタもよく食べます。 さらに彼は甘いロール(菓子パン)やクッキーが好きですし、実家はピザ屋です!
小麦を食べない事は彼にとっては考えたくもないことでしたが、博士のアドバイスに従うことにしました。
するとその後の体験を彼はこう語っています。
「日が進むにつれて気分が変わってきた。 体が軽くなり、活力が湧いてきたのだ。 それまで14年間、悩まされ続けていた夜間の鼻づまりが突如消え去った。 まるで生まれてからずっと付きまとっていた煩悩が奇跡的に消滅してしまったかのようだった。 翌週は毎日、最高の目覚めを迎えることができた」 |
そして14日たってから、再び小麦を食べるように指示されると、今度は一晩中、二日酔いになったような感覚が生じました。
ベッドを這い上がるのがやっとで、めまいを覚え、鼻づまりも再発していました。
この結果によって博士はジョコビッチをグルテン不耐症だと診断しました。
(*グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などに水分を加えることでできるタンパク質のことで、パンを軟らかくする糊のようなものです。)
これ以降、ジョコビッチはいっさいグルテンを食べないことにすることで強靭な肉体と精神を得て、その1年と8カ月後には世界ランキング1位(2011年)を獲得しました。
私たちへの教訓は
ジョコビッチの場合はグルテン不耐症でしたが、グルテン不耐症ではない私たちに彼の話しは参考にならないと思われるかもしれませんが、それは違います。
ジョコビッチにとっての鼻づまりの原因はパンやパスタに含まれるグルテンで、確かにこれは万人に共通した鼻づまりの原因ではありません。
しかし、インド伝統医学アーユルヴェーダによると人がどの食べ物をとると鼻づまりになるのか、そして、それがどのように悪化して蓄膿症になるのかがわかっています。 これは万人に共通した生理反応です。
ジョコビッチがグルテンを避けたように、万人にとって鼻づまりの原因である食事を避けるだけで、実は予想以上の改善があなたにも起こります。 これはとても重要な知恵です。(関連記事:鼻づまりになりやすい食事とは? )
食事と病気の関係を教わらないほとんどの医師は「食事だけでは変わらない。 そんなバカなことはあるわけがない」と切って捨てますが、私がアドバイスした方はどんどん改善していきます。
ジョコビッチ選手は1週間以内で鼻づまりが治ったのですが、私も10日~14日間あれば蓄膿症の人でも鼻づまりをほとんど改善できると経験上、そう言えます(早い場合は2~3日間)。
もちろん蓄膿症の場合は鼻づまりを治すだけで終わりというわけではありませんが、まずは鼻づまりを治して楽に鼻呼吸できるようにすることが蓄膿症を治す第一歩です。
(私が販売している蓄膿症改善マニュアルを見てみたい方は右のサイドバーに案内があります)
それでは、最後にジョコビッチの言葉をお贈りします。
「あなたが望みうる最高の自分になりたいと思うなら、私が勧めることはこれしかない。
まずは、食べ物を変えることから始めてみてはどうだろう」
参考図書:「ジョコビッチの生まれ変わる食事」 ノバク・ジョコビッチ
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