蓄膿症による頭痛・顔面痛の特徴と5つの緩和法
頭や顔が痛くて、しかもなんだか重た~い感じがするとか、ぼ~として考えられないといった症状でしたら、それは普通の頭痛や偏頭痛ではなく、蓄膿症(副鼻腔炎)の影響が考えられます。
ここでは蓄膿症による頭痛・顔面痛の特徴と症状を緩和させる5つの方法についてご紹介します。
蓄膿症の頭痛の特徴
鼻の回りには副鼻腔という空洞がありますが、そこに膿が溜まってくると神経が圧迫されて頭か顔(鼻の周り)か歯に痛みが発生してきます。
この時、眉間や頬を軽く押したり、叩いたりしてみると痛みを感じられるでしょう。
蓄膿症の頭痛・顔の痛みは冒頭でもお伝えしたように重たい感じすることや思考力や集中力がなくなるといった症状も併発することがよくあります。
頭を下に向けた時にズ~んという痛みと重たさを一緒に感じることが多いです。 普通の頭痛とは痛みの質が少し違いますね。
また、飛行機に乗って高度が上がって気圧が低くなった時や着陸態勢に入った時にも痛みを感じやすくなります。
お仕事で飛行機を頻繁に使う方にとっては痛みを感じる機会もさらに増えることになるでしょう。
では、痛みをどのようにしたら緩和できるのかについて次にご紹介します。
頭痛への対処法
市販の頭痛薬を使うのも痛みを避ける方法の一つですが、そもそも頭痛薬は蓄膿症用ではありませんので、普通の頭痛の時ほど効くわけではありません。
そのため、以下に述べるような対処法のほうがむしろ市販の頭痛薬よりも効くと、私は多くの人をアドバイスしてきた経験上そう思っています。
①鼻づまり・鼻水を増やす食品を避けること
痛みの原因はドロッとした膿が溜まっているためなのですが、膿は元々は透明でサラサラした粘液でした。
この粘液が増えると鼻づまりや鼻水が起きてきますので、粘液を増やす食品を食べないようにすることが大切です。
粘液を増やす具体的な食品についてはこちらの記事に書いてありますので、参考になさってください。
(関連記事:鼻づまりになりやすい食事とは )
②少食にすること
風邪をひいたときには胃腸に負担をかけないようにお粥や雑炊などの食事にしますが、蓄膿症による頭痛・顔面痛・歯痛がする時にもこのような軽い食事にするのがよいでしょう。
なぜなら胃を空っぽにしておく時間をしっかりとることで、毒素の分解が進むからです。
(少食による痛み軽減についての詳細は次の記事をご参照くださいに:蓄膿症による痛みの緩和法 )
③アルコール(お酒)とコーヒーは飲まない
蓄膿症は漢方的には水分代謝が悪くなった病気と言うことができるでしょう。
アルコール(お酒)とコーヒーは水分の代謝を低下させますので、水分を摂るには常温のお水か白湯を飲まれるのが良いでしょう。
紅茶や緑茶については、通常、これらが水分代謝を悪くすることはありません。しかし、痛みが続いている間の水分摂取は基本的には冷たくない水か白湯をメインにして、紅茶や緑茶は少なめにされるのをお勧めします。
水分代謝を活性化させるお茶には、「膿取り」の異名がある「なた豆茶」がお勧めです。
(関連記事:なた豆茶による蓄膿症の改善効果を活かすには )
④体を冷やさない
体が冷えると副鼻腔内に溜まっている膿の排出が悪くなります。 そのため体を常に少し温かいと感じるくらいにすることが大切です。
冷えないために気をつけて欲しいポイントは環境と食事です。
環境というのはお部屋の温度を温かくすることです。 また外出の際には服を重ねて少し温かいくらいの状態を保つようにします。
温かいタオルを鼻の回りに置くのも有効です。 血行を促進させる生姜湯を浸したタオルを置くとさらに効果的です(生姜湿布)。
食事は体を冷やす作用がある、例えばほとんどの果物や砂糖、氷が入ったお水、コーヒー(熱いものでも不適切)などを摂らないようにします。
⑤免疫力を高める
免疫力が低下してくると元々はサラサラした状態だった粘液はドロッとした膿に変化してきます。 そのため免疫力を高い状態に戻して上げることが大切です。
免疫力を高める健康法はいろいろありますのでどれを行っても構いませんが、即効性のあるサプリメントを摂ることをお勧めします。
サプリメントを選らぶ際の注意点は、広告が上手いために売れ筋ランキングに入っているものよりも、本当に効果のあるものを選ぶようになさってください。
お値段の目安としては1ヵ月分が5000円以上するものでしたら、品質の高いものに当たる確率が高くなります。
(関連記事:健康食品の4つの選び方)
最後に
ここでご紹介した対処法は自宅でできるものですが、耳鼻科で膿を吸引してもらえれば症状はぐっと鎮静化されるでしょう。
しかし、耳鼻科での処置を受けても食生活が変わらないと、頭痛・顔面痛・歯痛の原因である膿はまた生じてきますので、普段の食事を見直すことが根本的な再発防止につながっていきます。
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