蓄膿症(副鼻腔炎)の原因がカンジタ菌(カビ)だったら
カンジタ菌と聞くと女性特有の痒みと思われるかもしれませんが、実は一部の蓄膿症(副鼻腔炎)にはこのカンジタ菌が原因であることがあります。
今回はカンジタ菌が原因の蓄膿症への対処法についてご紹介したいと思います。
カンジタ菌とは
初めてカンジタ菌というのを聞いたことがある方もいると思いますが、これはカビ(真菌)の一種です。
カビと聞くと怖い感じがしますが、実はだれもが皮膚や粘膜に持っている常在菌です。
冒頭にも書いたように一般的にはカンジタ膣炎がもっとも知られていますが、実は体のあちこちで男女関わりなく増えることがあります。
蓄膿症(副鼻腔炎)や口腔カンジタ症もその一つです。
また、その他にも下記のような箇所で増えます。
皮膚、気管支、肺、胃、肝臓、腎臓、尿路、膀胱、前立腺、その他です。
カンジタ菌による症状
人によっては副鼻腔炎と同時に次のような症状が出ていることもありますから、チェックしてみてください。
強い倦怠感や慢性的疲労、甘い物が異常に欲しい、慢性鼻炎、不定愁訴、頭痛や耳鳴り、アレルギーの悪化、風邪、皮膚炎(アトピーなど)、胃の不快感や吐き気、ガスが溜まる、咽頭炎や扁桃腺炎、尿道炎や膀胱炎、前立腺炎、頻尿、下痢や便秘、化学物質過敏症、酒に酔ったような感覚などです。 実際はこの他にもまだあります。
また、体だけでなく心理面での次のような症状もあります。
・うつや不安
・集中力の欠如
・行動を後回しにする。
カンジタ菌自体は誰にでも持っている菌ですが、どうして増殖して不快な症状を引き起こしたのか、次にその理由について述べてみます。
菌が増える要因と改善法
カンジタ菌は以下のような人に増えることがわかっています。
① 免疫力の低下 ② 甘い物や乳製品をたくさん食べる、酸性過多食品 ③ 抗生物質の摂り過ぎによる免疫力低下 ④ 避妊用ピルの使用 ⑤ 胃の制酸剤を長くとっている人、胃酸分泌が少ない人 |
ところで、当ブログはインドの古典医学アーユルヴェーダに基づいた蓄膿症の改善法を紹介していますが、おもしろいことにアーユルヴェーダが考える蓄膿症の原因が上記の要因①と②と共通しているのです。
上記の①と②と、それに③の「抗生物質の取り過ぎによる免疫力の低下」が要因でカンジタ菌が増えている場合であれば、アーユルヴェーダ式改善法によって免疫力を高めれば蓄膿症の症状はどんどん軽減できるでしょう。
抗真菌薬はカンジタ膣炎の場合は婦人科では処方されますが、耳鼻科では抗真菌薬が処方されることは少なく、一般的な蓄膿症の治療法と同様になるようです。
そうなると免疫力の低下に対しては耳鼻科ではお薬を処方しませんから、ご自身で免疫力を回復していく方向で改善していくしかないと思います。
最後に自然療法家が勧めるカンジタ菌が原因の各症状への対処法についてご紹介します。
食事ではアルカリ性食品を多くとるようにします。
特にカルシウム、次にマグネシウムといったミネラルを摂ることです。 食事でこれらを摂るのもよいですが、サプリメントを利用して効率的に撮るのもよいでしょう。
また、ユーカリやティーツリーオイルも勧められています。
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