蓄膿症(副鼻腔炎)による咳に 蓮根(レンコン)が効く
蓮根(レンコン)は茎、葉、果実、花弁、その他の部分もすべて薬に利用できるほど効用の多い食物で、昔から痰、のどの痛み、咳、気管支炎、ぜんそくを鎮める民間薬として知られていました。
蓄膿症(副鼻腔炎)の改善にも一役かってくれます。
蓮根の形
2000年前の蓮根の種が見つかり、それがきちんと発芽して花をつけたということがありました。 とても生命力の豊かな食物なのでしょう。
蓮根は穴が開いていて、まるで喉のような形をしています。
漢方には相似と言って、体の一部分と形が似ている野菜がその部分の機能を回復するという考え方があります。
蓮根湯の作り方
蓮根は締める作用があり、それがのどや鼻の炎症、気管支の炎症に効果があるようです。
その作用を利用した蓮根湯の作り方をご紹介します。
【材料】
・蓮根のおろし汁・・・大さじ3杯 ・生姜汁 ・・・2,3滴 ・自然塩 ・・・少々 ・水 ・・・大さじ6~9杯 |
作り方はまず、鍋で水を火にかけ、残りの材料を入れます。そして沸騰する直前に火からおろします。
ここがポイントです。温かいうちに飲みます。1日に2~3回
蓮根湯以外にも、普段から蓮根ひじきの煮ものなどを食すると上記の症状を穏やかにですが改善していきます。
手っとり早くやりたい方には「コーレン」という蓮根を乾燥させて、それを粉末にした商品がありますのでそれを購入されるとよいでしょう。
コーレンを小さじ1杯くらいを1日に2回くらいずつ飲みます。
くせはほとんどないので、飲みやすいです。みそ汁に混ぜて飲むのもよいでしょう。
蓮根のおろし汁をそのままおちょこ2~3杯飲めば、蓮根の締める作用が鼻血、痔の出血などの血止めにも効きます。
NHKのあさイチという番組では、蓮根25gを3カ月毎日食べると喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症の改善がみられると放送されたようです。
蓮根の栄養
蓮根は栄養学的にはデンプン質、食物繊維、タンニンが豊富です。
食物繊維は便通を促してくれます。
タンニンは貧血や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を改善します。
ビタミンCはレモン並みに多く、疲労回復や風邪の予防に効果的です。
蓮根の粘り気はムチンによるものですが、これは胃壁を守り、胃腸の調子を整えてくれます。
また、喉の渇きを潤します。
このムチンが胃腸だけでなく、鼻や気管支の粘膜にも良い影響を与えているものと思います。
蓮根には血圧を調整する作用もあります。
ちなみに蓮根を切ると黒く変色しますが、これは蓮根に含まれるポリフェノールの色素のせいです。このポリフェノールには消炎止血作用があります。
蓮根の旬は冬ですが、今は通年、スーパーで売られていますので、興味のある方は試してみるとよいでしょう。
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