咳と喘息をともなう蓄膿症(副鼻腔炎)の改善法
蓄膿症(副鼻腔炎)は基本、鼻の病気ですが、それなのに咳の症状が出る場合があります。
この理由について西洋医学では、細菌を含んだ膿が喉に伝わって炎症したためだと説明しています。
自然療法アーユルヴェーダ(インド医学)の立場では別の原因とみています。
咳の原因
咳は胸に溜まった過剰な粘液を出そうとしている浄化作用で、咳は自然治癒が働いているからと考えられます。
(関連記事: 蓄膿症の原因-粘液 )
粘液は増え出すと胸や頭部に溜まっていくという性質を持っています。そして、くしゃみ、鼻水、咳といった形で過剰になった粘液を出そうします。
この粘液が増えるきっかけは偏った食生活によるのですが、これを改めないと次から次へと粘液が増えてくることになりますから、浄化作用もフル稼働です。
つまり、咳、鼻水をする時間も増え、酷い場合には一時的に止らなくなることもあります。
(食事については無料の「蓄膿症を自分で改善するためのガイドブック」をご参照ください)
ですから、咳が苦しいからという理由で薬で症状を止めるのは一時的には楽になって助かるのですが、根本的な解決策ではありません。
咳が出そうとしている余分な粘液を浄化法によって積極的に出してあげれば、咳は少しづつ穏やかになり、やがて止まります。
喘息
喘息を患っている人の実に4割の方が蓄膿症(慢性副鼻腔炎)を併発していて、蓄膿症を患っている方の2割の方が喘息を併発しています。
喘息は肺で、蓄膿症は鼻で、どちらも呼吸器系なわけですが、どうしてこの二つが合併するのかは西洋医学ではまだ詳しいことがわかっていないようです。
喘息と蓄膿症を合併している方は内科と耳鼻科と別々の病院に通わねばならず、薬も別々に処方されます。
しかし、薬を飲んでも症状が収まるだけで、根本的な改善が進むわけではありません。
また、現在、薬による副作用がなかったとしても、いつ副作用が起きてくるのかと考えるととても不安だと思います。
一方、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは蓄膿症と喘息の二つをどうみているのかと言いますと、粘液が過剰になったためだと考えています。
この点は咳と同じなのですが、粘液の累積がさらにひどいため、喘息のほうがはるかに症状としてはたいへんです。
蓄膿症と喘息のアーユルヴェーダ的な改善法としては咳の場合と同じく、まずはこの症状の原因である食物を食べないようにすることです。
次にこれまでに体に溜まった粘液を積極的に出す浄化法を行っていくことです。
これによって症状は段々落ち着いていきますから、薬の使用頻度も少なくしていけるでしょう。
ただ、喘息を完治させるには食事の改善と浄化法だけでなく、さまざまな実績のある治療法を試されるのもいいと思います。
たとえば、鍼灸、気功、各種ヒーリングなどです。
また、心理的な原因もからんでいないか調べてみることも大切です。
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