現代栄養学と伝統的食養生と蓄膿症
現代栄養学とは違って、食事で病気を治していく食養生というのがあります。
食養生にはいろんな種類がありますが、共通してお勧めしない食材があって、そこには私たちが普段からよく食べているものがあります。
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食養生と肉・魚
それは「お肉と魚」です。
日本発祥の食養生で世界的に有名な「マクロビオティック」や、癌治療で効果をあげているニンジンジュースを使う「ゲルソン療法」などがありますが、この二つはお肉と魚は完全否定派です。
それから「漢方」と私が専門の「アーユルヴェーダ」では完全否定はしていませんが、病気の改善に積極的に勧めることはありません。
現代栄養学ではお肉の利点として、豊富なタンパク質、鉄分、ビタミンB2を上げています。
しかし、一方で、肉の脂は血管を詰まらせ、動脈硬化の原因になることがわかっています。
それで現代栄養学ではお肉を主なおかずにしてたくさん食べるのではなく、野菜も含めバランスよく摂りましょうとの見解です。
血液の流れが悪くなるのでしたら、蓄膿症の人にとっても利益がある食べ物ではないわけです。
魚にも脂はありますが、これはコレステロールを下げ、血管を詰まらせることはないそうです。
ちなみに陸の動物の肉を食べないエスキモーの人たちには動脈硬化という病気はありません。
お肉か魚かで選択するのでしたら、魚が体にやさしいと言えるでしょう。
朝食は是か非か
現代栄養学と食養生では朝食を食べるべきか否かで見解が分かれます。
現代栄養学では朝食は必ず食べるべきで、朝からたっぷり栄養を摂らないと体によくないとか、学生には学習に悪い影響を及ぼすと言います。
一方、食養生では朝食を必ず食べるべきとは言わず、そこはどちらでもよいとする流派もあれば、できるだけ摂るべきでないと考える流派もあります。
食養生の考えでは朝食うんぬんの前に、栄養を摂ることばかりに気をとられるのではなく、排泄もきちんと行われ、毒素を溜めないことが健康を保つ上で、また、病気を食事で治す上では重要だと強調します。
(関連記事:便通がいいと蓄膿症の改善が進む インド式便秘解消法 )
排泄(腸のぜん動運動)が機能するには消化が終わっている(休んでいる)必要がありますが、断食中によく排泄機能が働くのはこんな理由があるからです。
アーユルヴェーダでは病気を治すには、蓄膿症に限らず、毒素を溜めないことと、また、これまでに溜めた毒素を浄化することも重要視しています。
そのため、朝食については摂ってはいけないということではなく、それよりも毎回の食事をきちんと消化して、排泄も毎日滞ることなく行われることを勧めています。
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