鼻炎・蓄膿症の本当の原因① 粘液について
鼻炎(鼻づまり・鼻水)と蓄膿症(副鼻腔炎)の原因を理解すれば、その原因を避けることによって鼻炎と蓄膿症を改善することができます。
ここでは西洋医学による原因論とインドの伝統医学アーユルヴェーダによる原因論とを比較しながらお伝えします。
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風邪
風邪をひいた後に急性副鼻腔炎になる人は多いですが、この急性副鼻腔炎は3週間くらいたてばたいていは治ってしまいます(もちろん、慢性化する人もいます)。
風邪から急性副鼻腔炎になるのは風邪のウイルスが副鼻腔にまで達して炎症を起こすからだと西洋医学では考えています。
一方、アーユルヴェーダでは風邪から急性副鼻腔炎に悪化するのは頭に溜まっている粘液が関係していると考えています。
粘液については後ほど詳しくご説明します。
アレルギー性鼻炎・花粉症
風邪と同じようにアレルギー性鼻炎と花粉症をもっている人も副鼻腔で炎症を起こしやすいので蓄膿症の原因になると西洋医学では言われています。
アーユルヴェーダでは少し違う見方をしています。 まず、アレルギー性鼻炎と花粉症ですが、これらの原因は粘液が頭部に溜まったためと考えています(実際、この粘液を減らせばアレルギー性鼻炎と花粉症はあっさり治ります)
そして、粘液が多いアレルギー性鼻炎や花粉症の人が免疫力を低下させると症状が悪化して蓄膿症になると見ています。
つまり、蓄膿症は粘液と免疫力の低下によっておきる病気と見ているのです。
それでは次に粘液と症状の関係についてお伝えします。
粘液が増えると
アーユルヴェーダによると、この粘液が頭部に増えると最初は鼻づまりが起こり、そして透明でサラサラした鼻水や咳、痰といった症状が起こってくると言います。
早い話が、この粘液が増えるとアレルギー性鼻炎(鼻づまり・鼻水)や花粉症になります。
粘液が増えた人が毒素が増えて免疫力が低下すると、透明な鼻水だったのが、黄緑色のドロッとした粘り気の強いものになります。 これが急性副鼻腔炎です。
その時、強い鼻づまりや黄緑色の膿の他にも、痛み、頭痛、口臭、嗅覚の低下、後鼻漏などの副鼻腔炎特有の症状も出てきます。
急性副鼻腔炎は前述のように日がたてば自然と治っていくものですが、免疫力が回復できないと慢性化して、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)となります。
粘液は食べ物によって増えたり減ったりします(関連記事:鼻づまりになりやすい食事とは? )。
さらに、粘液についてもう少し詳しくお話したいと思います。
粘液とは
この「粘液」とは、西洋医学で言う粘液とは少しニュアンスが違い、正確にはアーユルヴェーダで言う3つの体質の一つの「粘液体質」(カパと呼ばれる)というものです。
この粘液が増えるとアレルギー性鼻炎、花粉症、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)などの鼻の病気以外にも、喘息、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、腰痛などを起こします。
また、粘液は心理面でも影響します。 悲しみ、うつ病、引きこもりなどにも影響を与えます。
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